春先の痙攣/
しめじ
青い空に瑠璃ガラスを並べた春先
痙攣する舌先に触れたあなたのアネモネは赤い
涙よ
茫洋とした白い耳
風の上に流れる青いガラス細工の破片
太陽の下の蝋燭
蟻の死骸
横断歩道の上の赤い靴
踏みつけられた花びら
春の風が吹いている
戻る
編
削
Point
(2)