ぱすごだがま世界一周/狩心
回りくどい事はするな
北極点キーから南極点キーまで
中心を突っ切ればいい
そこに現れたマグマ
蝉時雨のような大地
削岩機乗客に張り付いて来るバッタ、イナゴの群れ
佃煮にして食え
冷え冷えと季節は巡るだろう、
垢の浮いた夜空や、
鱗が剥がれ落ちるバスタブに、帰郷の花
煎じて飲むが如し
宣戦布告されている未来だ
病弱な人間が崖の途中で超絶の花を見つける
そこを通り過ぎる野原は落下した一瞬のみ見つける
手が
人間でなくなる時の象徴として夢の中を彷徨う
黄緑が
赤青に見える夜だ
目的も忘れて
ひしゃげた顔が淀んでいる
ガーゼの上に厚紙
ペパーミント
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