葬/
戒途
闇の中なら何も見えはしない
目の前に横たわる孤独さえ
目に映らないものを恐れはしない
死の先にあるのは闇だろう
何十年、何年かは知らない
必ずそこにたどり着ける
恐れ知らずのその境地へ
今でこそ恐れの真っ只中だが
いつかいなくなってしまうのであれば
そんな感情さえも愛しく思えるんだ
例えば俺の眼に光が消えて
永遠の闇と葬られた時に
誰かが悲しむだろうか?
そんな誰かが居てくれるならば俺は
そいつのために涙が流せるだろうか?
笑顔で答えられるだろうか?
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