夜の花崗岩は永遠の叫び/しめじ
 
梅の花が牛の涎にまみれています
その瞬間ぽっかりと空いた百頭女
眼球ばかりが転がっている回廊がはれぼったいのです
だからあなたの名前を呼び続けるのです

常識にエルボーをくわえた星々に感謝を
農夫の涙
レモン
熱い桜の花びらを舌に乗せながら
郵便ポストがサンマばかり食べています
だからあなたの名前を呼び続けるのです

鉄板の上で小海老の王都よ
光がロータスの上で鼻紙をまき散らしております
デザートは燃え尽きたフィルムです
冷え冷えとした待ち針よ
世界最後の指相撲に悲鳴
だからあなたの名前を呼び続けるのです

盲目の算盤と共に夜に羽ばたく
爆竹の悲しみに涙を流すのです
神棚に吊るした大根の葉っぱを刻んで
杯中の蛇影に涙を流すのです
笹の葉を独鈷杵が強姦する
夜の花崗岩は永遠の叫び
だから名付けるのです
あなたの名前を
「ダダ」と

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