廃/
路守 緒世留
ここは辺境の地、風の吹かない場所
雲の入り込めない場所、
世の裏側
照り続ける光
動かぬ陰
時の入り込めない場所、
ようこそ
凪ぐ事の無い海
遥かの嵐
振り向いたら色の抜け落ちた草原だった
なるほど、そうか、
ここは夢の跡、時に捨てられた場所
戻る
編
削
Point
(1)