巣 立 ち/
李伍 翔
何もかも投げ出したくなる衝動を
バネにして
走り続ける 努力 をしてきたけど
そろそろ 息切れ
助けてほしい と
願っている間は
どこまで行ったって
独りで歩むしかなくて
すすり泣きや
嗚咽をやり過ごしても
心の空洞は広がっていく
手をとって
「大丈夫だよ」 と言ってくれる
とても 大きな 父 という存在も
本当は
自分と同じなんだという
どうしようもないくらい
単純な真実に
もう 迷惑はかけないと
心に決めた
春の日
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