『狸と園丁』/しめじ
曼荼羅が曼荼羅がとねだる小坊主にお仕置きをくれている電化ミシンの針先に、
舌を縫われた狸が一匹ちょこんと座っておりました。
狸は鮎を片手に得意げにかさぶたをかきむしっていたので、
ついに園丁に見つかってパラソルの皮になってしまいました。
庭には柱時計が一面に咲いていて、
パラソルになった狸は短針を舐めたいなと懸想する毎日でした。
ある日、突風と共にカサゴが大量に宙を舞っていたので、
これ幸いと狸は地面から生えた枕に吸い込まれて消えてしまいました。
園丁がそろそろ食べ頃だろうとパラソルの煮物を作らんと一念発起しやってきました。
しかし、そこにあったのは、破り捨てられた日
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