梅の花と僕/
つばくらめ
霧雨さえ止んでしまった午後
いつも通り腹は減るから
買い物に出かけた午後2時半
君の好きだったいちご大福を
なんとなくかごに放り込んだ
カップ麺とこすれて音が鳴った
世界は変わっていく
僕だけを残して
四角く区切られた花壇の中
梅が花を開き始めている
その姿を
いつまでもぼんやりと眺めている
戻る
編
削
Point
(4)