梅の花と僕/つばくらめ
 
霧雨さえ止んでしまった午後
いつも通り腹は減るから
買い物に出かけた午後2時半


君の好きだったいちご大福を
なんとなくかごに放り込んだ
カップ麺とこすれて音が鳴った


世界は変わっていく
僕だけを残して


四角く区切られた花壇の中
梅が花を開き始めている
その姿を
いつまでもぼんやりと眺めている



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