鉛の弾であれば事欠かない/
瓜田タカヤ
中で銀玉鉄砲だして
弾入ってるか知らなかったから
確かめようと思って
銃口くわえて
引き金を押したら
無感情の異物が
すばやく半ナマの舌を滑走し
喉を滑り混み
オエっとえずき
ママ帰ってきて
何してたのか?
大丈夫?って言うから
ついに言ってしまったの
「何でもない」
参観日の次の日に
母は死んだんだ
何もできない僕を育ててくれたママ
ねえ
僕はまだ
未だに何もできていない
ただの小太りドラマだ
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