あついの、つめたいの/69
蝉が泣く燦然とした天気
汗は頬を伝って
ゆらゆら僕から流れ堕ちてく
飛行機雲は無数の線を描いてて
僕の五線譜みたいだ
奏でる音はないけれど
唄う事なら出来るよ
どうにかしたくて
冷たい風に身を任せても
ひやり、とした感覚は悲しくて
暑いのに寒く感じます
きっと僕らの体温だ
暖かくて冷たくて
矛盾してるが故の
「愛情」
蝉が泣く燦然とした天気
汗は頬を伝って
ゆらゆら僕から流れ堕ちてく
まるで涙みたいに
ゆらゆら
ゆらゆ
ゆら
ゆ
堕ちてく―――
戻る 編 削 Point(0)