延長戦と境界線/ブライアン
もこの店では会えなかった彼と会った。
彼が延長してきた彼自身が、今日ここにあるというのは不思議なことのように思えた。3年前の原宿のような触覚が、体の内側に走る。
同僚は、こんにちは、という。
歩くようにたどり着いたひたちなか市から延長し続け、この店にたどり着いた。昨日でも明日でもなく、今日の出来事。ここから、そこへいくために、また、目標は延長される。だが、延長ということは、ここにはっきりと境界線があるということなのだ。目標は、この境界線を越える。同時に目標はこの境界線に包まれる。
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