うるう人/小川 葉
 
橋がかかる
四年に一度だけ同じ日に

同じ人に会う
きっと同じ思いで川を見てる

同い年なら結婚しよう

私はもう百五十六歳よ

消えていく
橋を渡りながら消えていく

そこは花が咲くところ
時が続く限り
間違えないで春は来る
戻る   Point(5)