次の点で回る世界/
雨を乞う
三月の素晴らしきやさしさが
僕をどこかへ追いやってしまいそう。
何もないように触れた
虚しい熱が掌に帯びる。
名前のない関係で
繋がり続けてはいけないんだ。
温い毒にまどろんで
甘んじていた日々よ、さらば。
世界は北極点を中心に回り
社会はルールで模られるように
僕はちゃんと歩かなければな。
行こう
君のいない終の棲家は思い出にして。
少しの写真と
少しのお金と
少しの荷物で旅に出ようか。
次の点で廻る世界は
涙の河の向こうだよ。
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