壮行車/狩心
 
るセーターに首を通す処刑台だ!
ありがとう
紐を引っ張る度に芋が芋づる式ににょろにょろと這いつくばる
子供達の遠足がささやかなニュースとして流れる
おれの
咽喉仏の辺りを!

シャープペンの芯で落下する!
乗り越えたかった夏の空の海!!
だだっ広く背中を削ぎ落としては
明日来る! 魂に備えたっ!
おお、近すぎる やさしい瞳にぬれた感情
おれには勿体無い
だからおれは救急車を呼ぶ
病院ではないどこかの地獄へ連れて行ってくれる地獄の救急車!
万華鏡だよ きっと
あなたが鏡を覗く度に見えるその知らない誰かは
地獄の救急車で見れる
あなたの背中から剥がれた
ラバーマス
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