ママゴト的イロコイ/69
触れ合えた喜びも抱き合った暖かさもきっと
気休め程度のカタチでしかなかった僕ら
交わる事も契り合う事もほらね、ないよ
御遊び御遊戯でしかなかった僕らなんだ
今更何を求めたって対価なんてモノはない
だから別れも怖くない
怖く、ない
さらさらと靡く君の髪
終わりの合図はすぐそこまで来ていて
笑顔で君を手放した
サヨナラもバイバイも言わないまま
失う悲しさや寂しさなんて感情はとっくに捨てたから生まれない
そう、液体みたいに全部流れた筈なんだ
なのになんで泣いてるんだろうね
なのになんで泣いてるんだろうね
止まる思考回路、声にならない声は虚しく空に消えるだけ
溶かして消した筈の感情や感傷はきっと
亡くしてから気付いたイラナイごみなんだ
好きになる気持ちすら気付けなかった僕の罪
原形をなくした
僅かなココロが泣いて、泣いて喚いてるんだ
ママゴト的イロコイ
僕は君を心から愛してた
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