菱型の季節/Utakata
 
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                 青
                左手で
雨              散り飛んだ
ずっと           滑らかな炭酸水
嘘のまま         七月のインク浸して
色硝子越し       真夏の欠片で踵を切った
夏至に恋して     街往く鯨にすれちがうたびに
死を見た十五歳   叫びだすサンデイ・シンドローム
         いつだって「たぶんね」で話を終えた
        君の魂を小さくたたんでポケットに入れる
       冬色コートに忘れられたままで気付きもしない
      年輪の代わりに雲母のかけらを一
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