純粋正義への架橋8/チャオ
皆さんのような詩人のかたがたなら、必ずしも一度は体験したことがある、言葉と、感情の決定的な違い、いったいそれは何であるのだろうか。
「言葉の限界が世界の限界だ」とヴィトゲンシュタインは言った。
「言葉を遠くへ飛ばしたい」と、ランボーか中原中也が言ったのを記憶している。
「人は人を超えるごとに、人になる」とニーチェは言った
僕ら人は、「言葉を遠くに投げる」ことで、「世界の限界」を体験し、「人」であることを証明しようというのだ。僕らに課せられた使命は「人」であることなのだ。
「人」とは何か。それを考察するほど大それたことはできない。だが、結果として、それが導き出せるような
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