真夜中の雪遊び/よしおかさくら
 
雪がとうとう
本当のことを話すと云うので
待ち合わせをした
溶けては困るというので
真夜中だった
だるまにしてくれないと話せないというので
なんとか作った
少ない雪では小さくしかできなかった
雪は何も話さない
ただ俺を見ているだけ

ああ 口を作るの忘れたっけ

手のひらの上で
熱に溶けながら云った

あなたがす

雪って
なんて綺麗なんだろう




ひばりくんからのリクエストで、
「真夜中の雪遊び」というタイトルで詩を書きました。

戻る   Point(3)