「コラージュ」/
菊尾
してみるよ延々と
ぐらぐら揺れる橋の上
流星群が森を燃やした
振動で橋が大きく笑う
二人は投げ出されて宙返り
反転した夜空に降り立つと
燃えていく森は夕暮れのようだった
帰りはさようならを言わずにじゃあまたね
色褪せてきた小指の糸は血液みたいに古い赤
得体の知れない僕らは秘密が豊富
連絡をくれる時は決まって真夜中
切り抜かれた二人の世界が一つに貼り合わされていく
君は最初に「今晩は。」と低くあてがうように口にする
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