星祭り/シュガー・ソレイユ
 
いつか見た景色
輝く野原
「君も見たことがあるだろう?」と
耳元で聞こえたような誰かの声
「もう戻らない?」
疑問の声を心の片隅に留めたまま
今日も作業する

星はひとつでも
じっこでもない
せんこなのか
まん、おく、ちょう、けい・・・
暗号なんてとうに忘れた

星は
折り紙でもなくて
とげとげの突起は
それほど痛くもなくて
今、思えば
なぜ昔、あんなにビクビク拾っていたのか

イガイガは
案外甘い金平糖のように丸い
昔はともかく
今はあまい
口に入れたいほどに

君の口に入りたいと
誘うけど
今は耳に届かない
拾うべき 星が
星の草原
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