らいこう22(地動説)/れつら
 


もしかしたら
体操着にむしり付いた草色の滲み
それが好きだったのかもしれませんね

ちかくにある明かりは 忘れがちですが いつもあぶないのです
ぐんぐん伸びた背たけ
そういえば電球にあたまをぶつけて
すこし やけどをしました

わたしたちはいつも
いっとうあぶないところに行きたくて

からからと燃えるゆうやけのおもいで
それでもまだ足りなくて
外に出るとよかぜ
色をうしなったままの街はひたすらにやさしいのに
ひとたびかがやきだしたら
きっとまた いろどりに殺されてしまうのに
わたしたちはいまでも
いっとうあぶないところに行きたい

おひさまがしずむ
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