ちよちゃんと屋上で/ふぁんバーバー
 
高校はへんさちで言うと
中の上のへんで
商店街の本通りが見下ろせる
屋上でいつも
ちよちゃんと並んで
お弁当を食べました

たわいのない話
ゆめや
男子のこと
テレビや
音楽のこと
受験や
折れた希望のこと

ちよちゃんの
かなしい
せつない恋のはなし
ずっとあとから
伝聞の伝聞できいた
たぶんかなり
金魚のおひれがついた話だとは思う
でも
わたしはだれよりもかなしくなり
だれよりもせつなくなった

どうして
ちよちゃん
なんにもなんにも
話してはくれなかったんだろうな
わたしは
なんでも話したつもりだったのに

交換した
うずら
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