お天気/fomalhaut
生きていけない
とあいつが言ったとき
ぼくはひどく怒ったっけ
ああ心が悲しいときに
世界がこんなにも美しく見えるのはなぜだろう
ぼくをあざ笑うかのように
誰に何を言われても
偽善にしか聞こえない
流行(はやり)のうたはみんな愛だ愛だと
馬鹿みたいに繰り返す
くそったれの世の中だと思ったりもするが
結局くそったれはぼくの方らしい
自分がこの世界からずれている気がする
なんでこうなのか
ぼくはただここに存在しているだけだ
今の気持ちをうまく詩にできたら
少しは気も晴れるんだろうが
ぼくには詩の才能もないのでそれもかなわない
また今日もそのうち日が暮れるだろ
きっと明日も同じだろ
そうして知らぬ間に死んでいくんだろ
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