お天気/fomalhaut
 
いいお天気だ
海みたいな空をちぢれ雲が航行していく
小鳥たちはおにごっこをしているし
家の前をじーさんがゆっくりと歩いていく
外はなにもかもがキラキラと輝いている

ぼくはといえば布団の中で縮こまる
ヴェルレーヌを読みながら
ああきのうも同じだった
きのうも同じだった

また今日もそのうち日が暮れるだろ
きっと明日も同じだろ
そうして知らぬ間に死んでいくんだろ

あいつは今頃楽しくやっているんだろう
ぼくはあいつが一生懸命なのをからかっていたっけ
ぼくはなにをしているのか
こうして下手くそな詩を書くぐらいしかできない
ひとりぼっちで

ひとはひとりでは生き
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