新宿の小さなバーの/よしおかさくら
いつまでも怠惰に
うたた寝をしていたらしい
わたしの深層心理
片目で様子を窺えば
あなたが
優しい眼差しで見ている
くりかえして聞いていたのに
わかることのできなかった、
あなたの気持ちが見える
新宿の
小さなバーの
薄暗い照明の下
壁際の
この場所だけが世界の中心
わたしの欲しかったのは
こんな瞬間だと言ってもいいですか？
声にしなくても良いようなことを
言ってしまうわたしを許してください
笑って流すのではここに居る理由がありません
わたしはここに居たいのです
新宿の
小さなバーの
薄暗い照明の下
壁際の
またすぐに怠惰に
うたた寝をしてしまうだろう、
わたしの深層心理
片目で様子を窺っても
見つけられないあなたの笑顔
わからなくなってしまう、
あなたの気持ち
それでも
この場所に居たいと言ってください
この場所に居てほしいのです
新宿の
小さなバーの
薄暗い照明の下
壁際の
この場所だけが
世界の中心
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