創書日和「僕と君と月と距離。」/狠志
 
僕と君の間には、何センチの隙間があるのかな。

心と心は、ぴたっとくっついてるけれど。

目を開けると、君は居ない。

月が綺麗だ、と君は言うが。

この朧月のことだろうか。

僕には綺麗に見えないよ。

僕と君の瞳が違うせいだろうか。

君の居るところが、ここより寒いからだろうか。

僕の一歩は、何センチだろうか。

少しでも縮めてみたいよ。

いつか、手を繋いで同じ月が見れるように。
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