蜃気楼は眠り、潮風に乗って/
プテラノドン
真珠湾のパレットー煙突のように長い、
長い筆先には、豆電球みたいで笑える一隻の船。
その船はみずから魚をとって食った。
つまり、自給自足でまかなわせていた。
画家自身も眠っているあいだに。
ーわけのわからない光に騙されたのだという。
目先数センチにライトを当てられていたから
何も見えなかったってさ。潮風以外は。
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