ナイーブな硝子/狩心
 
今まで受け入れていたものを弾き飛ばす
でなければ我々の裸体 業火の海に焼こう

星が降る夜だ 何度も月を越えて波は打ち寄せる 浜辺に
横たわる家族や 白く抜き取られた部屋が 空!中!分!解!
そうさ この世界を駆け回る音は いつも内側からやって来る

Zの軌道 とあるバス停に舞い降りた天使
羽の代わりに靴べらを持って かかとを潰さないようにと囁く

機械樹の森は衣服を溶かす 丁寧に縫い上げられていくコスモの泡
巨大な車輪がまな板の上で踊る 祭りの後に煌めく露は
発達した末端神経をなぞる 痺れる

今朝方、途方もない旅をした
空中ブランコに乗って 赤い木の実を探した

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