刹那/poorguy
 
空はドス黒い涙を流し
腐臭の地に棘が茂る
人は享楽に時間を費やし
命の軽さは10gほどの銃弾と同等だ
空見上げる事も忘れた僕が君を
攻め立て求めるしかしなかったあの日
氷の薔薇は君の口から吐き捨てられて
たった一つしかない僕の命を貫いた

「サヨウナラ」と云う貴女の瞳の
優しさの色に初めて気付いたその瞬間
生きたいと想い
愛は費えた

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