窓の空/
小川 葉
窓にうつった空が
本当の空になって
一枚ずつ剥がれていく
窓にうつった僕の顔も
どうやら本当の
僕らしい
雲が僕を覆いつくし
悲しくなって
雨が降る
窓を開ければ星空が
たましいの数だけ
瞬いている
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