愛おしいひとに/
あぃ
求めない
包むのでもなく
彼の肩に舞い降りた桜のひとひら
にさえならない
静かにみつめている
微笑まれても
物足りなそうでも
触れない
繋がない
5月の風が頬を撫でて
澄みわたる青い空をみあげるように
繋ぎとめておきたくて必死だ
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