はねゆき/
こゆり
もう降ることはない、と思っていた
はねゆきは
やわらかに降り
わたしの熱でとける
一面の白は
すべてを覆いつくし
またすぐに
熱でとける
鋭い氷の尖端がわたしを刺す
いっそこのまま凍ってしまえば
ここにはいないあなたにも
やわらかな
はねゆきを
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