雪だるまは次の日に解ける/狩心
 
なぜ作るのか

なぜ表現するのか

なぜという思考砲を放棄する事は 温めた卵の爆弾を 不法投棄するに等しかった
思考は 断続的にズレていく エメラルドのかさぶた 赤の中に緑 グジュグジュと沸騰している 子供を産む事は 二人の願いであった 陰と陽が噛み合う様に
ここでまた なぜという思考砲に寄り添って 二項対立的な両親が目覚める SやWに♯を付けた



。の中に悲鳴 もしくは 安堵の表情
セメントで固められた死体は もう既に 両腕を切り離し
その切断面に 花を咲かせていた

一つの腕は行動を意味した
新しい出会い 新しい仕事を達する毎に 崩壊していく自我
部屋の中
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