絵画/見崎 光
 

切り取られた一部のような

柔らかな陽射しと

穏やかな雲のワルツ


私はただそこに立って

無音のメロディーに

耳を傾けながら

秒針が幾度も描く円さえも

この瞳を奪えないほどに見入っていた



切り取られた一部のような

柔らかな陽射しと

穏やかな雲のワルツ


いつしか欠けた

心のパーツ




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