明かりをつけてくれないか/プテラノドン
 
悪い噂。そんなこと、信じたくもない。
壁に背中をくっつけた恰好で、絶望が、
逆立ちしているなんて。

見なくても分かる事といったら、
降っていた雨が、雪に変わった事くらい。
というのも、既にベットは雪で埋もれていたから。
そいつの、つま先がー
屋根から突き出ていたせいで。
金輪際、ぼくは一人きりで雪なんて見たくない。
いっそのこと、絶望を見せてくれないか。
そのために部屋の鍵は全部開けておくからー
誰か、明かりをつけてくれないか。
電球は抜いておくからー
小さく空いたそこに、
言葉を突っ込んでくれないか
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