ねえ、デイドリーマー、/ねことら
 
な前戯を行いながら簡単なセックスをして
(それは儀式のように物悲しいものだった、まさに!)
またどこかへ車を走らせる
肥大した行政機構や使い古された観念論とかおそらくそういったものは僕らとは関わりのないところで回っていて
僕らはとりあえず街路に沿って植えられた幾本かの痩せたプラタナス、
都市公園の噴水、
大きな欄干の下を流れる名もなき運河、
そういった街角で車を止めてキスをして抱き合って眠る




ねえ、なんだか変な夢を見たよ
寂しい夢だった気がするんだ
やぶれたアクリルガラス
そこからこぼれ落ちた月、の
青くなめらかなひかりに
二人ぼっちの部屋に転がった

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