恋の迷路/夢乃 綴喜
 
恋の迷路


知らないうちに
迷路に紛れ込んでいた
高い壁と
何処までも高い
青い空
そして
手を繋いでいるのは
あなた
出口が有るのかさえ
分らない
この迷路に
不思議なことに
不安を感じないのは
この何処までも高い青い空だから
それとも
手を繋いでいるのがあなただから
時間が止まったような
この空間で
不安要素は何もない
あなたと立ち止まって
壁により掛かって
いつまでもお話ししていたい
人生という
迷路の中で
出口などないことを
確かめもせず
感覚で分る
私たちなのだから


綴喜

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