夜だった。一人だった。/鴫澤初音
 
夜だった。一人だった。暗い川を筏で渡ろうとしていた。筏はとても古かった。櫂で漕ごうとするとバランスを失った。川は濁流で、僕は今にも落ちそうになった。すると、川面からぬめっとした首のような、海獣のような、鰻のような、蛇のようなものが生えてきて僕の筏を支え始めた。

帰ってきた僕には女性器が着いていた。確かに手術されたいと思ったし、同意したのを覚えている。森の奥には学生宿舎があって、僕はそこに住んでいた。帰って来てまず隣の部屋の坊主頭の少年とセックスした。2回した。何か変なものが僕の中に詰まっている感じだった。僕はつるりとした坊主頭の上で身体を揺らしながら、自分のペニスが揺れているのを見た。僕はど
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