凍結した道路を疾走する朝/黒猫館館長
 
雪。
雪だ。
雪が降っている。
道路が凍る。
つるつるだ。
別にカロヤンの話をしているわけではない。
そんなユーモアに浸っている場合ではない!
真剣なんだ。
生と死の狭間で、
生き延びるためにな。
冬の間は白い悪魔に支配される、
北国の住人として!


とにかく寒いのだ。
寒い。
寒いよ。
嫌だな。
嫌だよ。

それでも!
買い物に行かなくては。
買い物に行って日々の糧を買ってこなくては。
生き延びるためにな。

スクーターにまたがる。
エンジンをふかす。
出発!!
ぶおーーーーん!
ブロロロロローーーーーン!!!
超人バロム1ではない。
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