批評祭参加作品■詩のない批評:「反射熱」へ宛てて/2TO
 
と、そのドラマのプラン(plan)に他ならない。したがって、『その裏で成長の計画はゆっくりと進行する』。それというのも、この織り重なり(テクスト)の外において作者は書くのであり、演劇は舞台の裏で慌しく進行し、映像(イマージュ)はスクリーンに投影される以前に撮られるからである。するとここに時間のパラドックスが認められるだろう。鏡の表面の裏側もまた表面であり、鏡の表面は今まさに出来事であるが、その出来事は鏡の裏においてすでに計画されたものとして「進行していた−進行している」のである。すなわち、次のように言わねばならない。現象・出来事としての“りふれくと”は時間を巻き込んでおり、それゆ
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