からっぽ の おと/玉兎
 


まわりの
おんどは
うらはらに
つめたくなってゆく
ては
わたしの
こころを
みすかした

ぶんせきすべきは
そのことば
ぶんせきすべきは
そのうしろすがた

ぽこん、と
なげられた
からっぽの
おとは
ふかく
ふかく
どこまでも
そこはなく
おちてゆく



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