きみとぼくの事実。/哀詩
 


ぼくらのうしろにできる道は

いっぽんみち。


きみは 事実なんて 過去と現在の中にしか ない

のだと   言う  けれど、


きみはきみの かこの すべて を

憶えて、 いる の?



ぼくらの 事実は


ひとつ、 それ以上 を のぞまない のは
ふたりが ふたり もしくは
それ以上に なってしまう (から)


きみの すきな えめらるど を
りょうてに 重ねて しまえば


すこしは立体的であった みらいの 事実も

いつのまにか、 一次元の ゆめ となる。


ほら、うしろを振り向けば、

知らないあいだの、 二本道






もう、 見えて  いるんだろ?


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