私の中に眠る、沢山の死んだ命/狩心
温かい
夢の中の幻
そこに妄想を加える
皮膚感覚は剥がれ落ちる
神経細胞が夜鳴きの赤ん坊を静める
管に繋がれた十二使途の歳月
新しい呼吸法に
焼け爛れた明日
前人未到の乱れた前髪
風の方向を指し示している
徒然なるままに
偉人達の恐怖が
眼に染みる
永遠に尋問されているように
導かれた手は
優しい政治について
遅刻はいつもの事だ
そう言って
平気な顔をしている
空気みたいな存在
学習塾に通う子供達が
夜の意味を知った時
妖怪ハンターである私は
一人一人の口に
魂を入れて回らなければならない
超常現象は
時計の中で起きる
丸い太陽みた
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