空疎閑客/アプリオリ
静けさに魘された僕は
サルビアの花を嗅ぎ出す
見つめる一点の目は狂気に満ち
直線的な光が僕の胸を刺した
外はいつでも暗がりを好んでいたが
外はいつでも明るさを増してきている
明るく光ったあの場所は何であろうか
ひろくあさく空想した・・・・・・
「認識力の甘さが人を間誤付かせ 煩わしさをつくりだしていく」
空想が具現化し言葉を発した
不気味である
ずっとこっちをみている
カラスの群れは
私を獲物としてとらえ
いまにも刺す勢いである
明るく光るわたしの模様
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