そしてメリーゴーランド/純太
西浜でメロディが
あちらこちらにタブライン
そりゃどうにも淋しく
帰らない日々が
固い都市で軋んでる
君の最後の裸体と寝顔に
三日月と星を添えたくなって
側で僕は顔を夕暮らし
涙とのベーゼの中で
夜でも昼でも朝でもない
定業なら人生いっそ
あの日の豊島園にしてほしいのさ
楽しき男ではあるらしい
想う行為の匂いに
中毒になりそうろう
たまに箸と茶碗があざけ笑えば
雨に唄い明日を待つ
そしてメリーゴーランド
守ってあげるべき君達は
ことごとく去っていた
気付かせた風は
西浜から生まれた
明日へのメロディ
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