涙と朝/ゆるこ
 
 
神様が死んだ夢を見た
酷く寒い朝で
私の瞳は涙ではりついた
 
窓際からさす日は
いつもと同じで、違っていた
大切な温もりをなくしてしまった
そんな衝動が体を巡った
 
 
肩まで上げきった毛布達は
震える私を包みながら
静かに悪夢の断片を
取り払ってくれてる気が、した
 
 
降ってきた朝は
目覚めの通りの脱力感で
空気は端から段々と
地面にはいつくばっていった
 
 
私の瞳は過去を捕えた
喪失感は、綺麗に廻る
欠伸と共に流れた涙

「今日、あなたは死にました」



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