体験の共有/相良ゆう
共有は記号によって曲がりなりにも可能であることが分かりましたが、自分の体験を深めるとはどういうことかなとふと不思議に思いました。でもすぐ答えは出てきました。それは多くの変化を体験することです。社会生活は奇抜な変化をなるべく避け、パターン化することによって円滑に活動されるようになっています。それはつまり体験の機会と可能性を限定しているということですから。
そしてもう一つは、やはり既成概念にとらわれ過ぎず、物事を精緻に分析して概念的区別を細やかにすることでしょう。それはもう、自分の精神と言葉とのやり取りを深めるということにつきます。変化の体験を増やすことで精神を機敏にし、多くの言葉に結びつけることで内容を豊かにする。これが深めるということなのでしょう。文学や芸術の素晴らしさはここにあるような気がします。表現者としても読者としても豊かになりたいです。
またまた支離滅裂になってしまいましたが、ここまでご精読ありがとうございます。
戻る 編 削 Point(0)