みずたまの気持ち/
かのこ
こころにとまった鍵盤が
偶然、泣きたい気持ち
降ればいいのに
アスファルトの上
からころ転がって
軽快な音跳ねる
割れそうな色だ
いつもどうしようもなく
触れたくなる透明だ
けれど手を伸ばせば消える
絶望的に
割れそうな
逆立った目をして
けたけたと声をあげ、笑うなら
いっそ裏切りをやめないで
飽きず揺らされていたい
からころ、不安定なリズム
思わず泣き叫んでしまいそうな、シャープ
この指にとまった雨粒は
偶然、泣きたい気持ち
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