at Pool Side/hope
 
 
 
 
湿った身体。
やまない雨。
傘を持つ手が落ちそうで、痛いほど。
探し続ける視線の先に、なにが見えるの。

歪んだ心。
冷たいつま先。
滲んだ血は傷を覆い隠して、痛いほど。
突き放された空が、憎いほど愛おしいの。

 終わらないこと

「必ずあるよ」と、あなたは言う。
今にも壊れてしまいそうな声で、「きっと」って。
変わらないあなたの横顔に、変わる心の温度。
あなたの手は、こんなにも暖かいのにね。

遠回りしたのに、あなたはやっぱり後ずさり。
遠い昔の夢、

(おぼえてる?)

それは【決して終わらない夢】だったんだよ。
いつだって片方の手は繋がったままだったのに。

重たい空。
やまない雨。
震える心の行く先は、この雨に流されてしまうのかもね。

  ぽつ
  ぽつ
  ぽつ
  ぽつ

雨に弾ける水面の揺れ、あなたと眺めてた。




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