雨の日、きこえて/
哀詩
外では雨がふっています。
あなたの音はきこえない。
窓をたたきつける声がなんだか
あなたに対するあたしの気持ちのようで
ひとり、室内雨にうたれているのです。
開いたままのアートブック
走り出す思想は止められないけれど
そこに淡い記憶がのれば
思想より先にからだがきょぜつ、
うごきがとまります。
この窓を叩くこえに
あなたはひとり あの部屋
どう反応しているのかな
雨の日、憂鬱じゃないよ、
ただすこしかなしいだけ。
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